B雲竜寺鉄道祖山線 前ページへ 表紙へ
  機芸出版社刊『レイアウトテクニック』の巻頭を飾る16番ゲージレイアウト。製作者は荒崎良徳氏。巻頭のカラーグラフが実に美しく、何度見ても見飽きることがありません。
 1.6m×4.8mと、かなり大きな作品ですが、効率の良い新技法で、1年余りで製作したとのこと。驚きです。
 平地の摂津鉄道に対し、こちらは山地ですが、その分迫力ある光景が広がっています。
 スケール運転を考慮した線路配置、雄大なループ線、大きな樹木、バランスの取れた建物、実景を念入りに観察して再現した地形等、よく練られた情景に感心させられます。
 設定も、季節は夏、場所は北陸の祖山地方と明確で、シーナリィもストラクチャーも、統一された雰囲気でまとまっています。
 製作記事で「調和」が強調されている通り、レイアウトでは個々の部分も大切ですが、それ以上に全体として見た時のまとまりが重要であることが、本作品でよく理解できました。

 

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