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 乗客の乗降を終え、ゆっくりと新田駅を出発した混合列車は、やがて小さな鉄橋を渡ります。

 この鉄橋で、並行する街道を渡るのです。

 橋脚は煉瓦積み。周囲は石積みです。

 平凡なガーダー橋ですが、リベットがものものしい感じです。

 鉄橋の先は、丘の中腹を右へ回り込んでいきます。

 丘の上は、竹藪や畑になっています。畑仕事をする農家の人たちの姿も見えます。

 やがて、ナローゲージの鉄橋の下をくぐります。これは、山砂利を運搬する軌道です。

 右カーブを曲がり終えると、しばらく直線区間となります。

 速度は、時速30kmくらいでしょうか。のんびりしたものです。それでも、小さな客車はギシギシと、前後左右によく揺れます。
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