私は小湊鐵道の沿線で少年時代を過ごしました。 当時の私には、駅とその周辺が遊び場でした。 のんびり走る気動車。決して急がない乗客。緑に囲まれた沿線風景。そこにあるのは単なる交通機関ではなく、人間と自然をつなぐ生き生きとした情景でした。 そして駅員さんや運転士さん、車掌さんとの温かい交流の数々は、幼い私を鉄道ファンに育てました。 鉄道模型を始めたのは、小学校4年生の時です。ずっとプラレールで遊んでいた私を見かねた母が、千葉そごうの模型売り場へ私を連れて行き、「関水金属」(現・KATO)の「完成線路」とパワーパック、103系電車4輌を買ってくれたのです。 以後、しばらくは座敷運転を楽しんでいましたが、5年生の時に購入した機芸出版社刊『レイアウトモデリング』の摂津鉄道に衝撃を受け、翌年、レイアウト建設に着手しました。 3代目レイアウトを製作した1984年以降、諸事情で17年間、鉄道模型をやめていましたが、本業の仕事で模型製作をしなければならなくなったのをきっかけに再開、現在に至ります。 |
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(小湊鐵道 上総三又〜上総山田 2018.7.16) |
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