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小湊鐵道「里山トロッコ列車」は、2015年11月15日より運行を開始しました。
その4日前の11月11日に、関係者を対象とした試乗会が開催されています。
幸いなことに、社長さんのご厚意で私も招待していただき、乗車することができました。さて、「里山トロッコ列車」はどうだったのでしょうか。
試乗会の様子をレポートしてみます。
(写真は全て2015年11月11日撮影)
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内房線五井駅は、JRと小湊鐵道がそれぞれ島式ホームを1本ずつ使っています。
内房線の電車を降り、小湊鐵道ホームを見ると、最古参のキハ201と202がいます。いずれも車齢54年。日本でもっとも古い現役気動車です。
お目当ての「里山トロッコ列車」は、まだ機関区内で寝ています。
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機関区の奥には、いつもの場所に休車中のキハ209がいます。でもその向こう側に、何やら黒い影が。これは土砂災害の復旧工事に活躍したトム11ではないですか。工事も終わり、五井に戻ってきたわけですね。ご老体、お疲れ様でした。
さて、この日の集合場所は里見なので、まずは里見へ行きましょう。
9:51に里見着。風情ある駅本屋を出ると、長身の男性から「おはようございます」と声をかけられました。見ると小湊鐵道の石川社長。お招きいただき感謝です。
駅前では、受付やテーブルの設置作業中でした。
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駅前をうろうろしていたら、里見駅で休日などに食べ物を販売していらっしゃる「喜動房倶楽部」の皆様がコーヒーを入れてくださいました。ありがたく頂戴し、飲んでいるうちに、だんだん人が増えてきます。テレビ局や新聞社の方もいらっしやいます。
鉄道部長さんがいらしたので、ダイヤを見せていただきます。今日は平日ダイヤのスジで走るとのこと。里見発は10:50です。
10:45頃、汽笛の音が聞こえたので、貨物ホームでカメラを構えます。待つことしばし、やってきました。
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乗車したのは、3号車のハテ102。窓ガラスのない、まさにトロッコ車輌です。
定刻より僅かに遅れて発車。
予想通り、かなり激しい乗り心地です。時折、上に突き上げるような揺れも感じます。なにせ2軸車ですから。今はなき銚子電気鉄道のユ101を思い出します。思えば、これまでの長い人生でも、2軸車に乗った経験は数えるほどしかありません。
揺れる車内では、テレビ局による石川社長へのインタビューが行われています。
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窓の外は、こんな感じ。
天井も大半はガラス張りなので、空がよく見えます。
里見以南は切り通しが多いのですが、手を伸ばせば届きそうなところに切り立った斜面があります。
座席は木製ベンチ。
向かいの席は、知人でした。
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トンネルにはいると、いきなり真っ暗。
一瞬遅れて、照明がつきました。
夜汽車のようで、いい感じです。
トンネルを抜けると、紅葉し始めた里山が広がります。紅葉は、あと半月くらいで見頃となるでしょう。
天気がよく、さわやかな風が吹き込みます。
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11:20、養老渓谷着。
謎の生き物、チーバくんがお出迎えです。
降車した皆さんは、先頭の機関車に群がります。この機関車、形式はDB4だそうです。一見C型機ですが、DBということは動軸が2軸なのですね。
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機関車の運転席。マスコンとブレーキハンドルのある、2ハンドルです。マスコンは、縦に動かすタイプです。
12分停車で折り返しますので、そろそろ客車に戻りましょう。
今度は、五井方の先頭車、クハ101に乗りましょう。こちらの車体は密閉タイプです。
あれ、写真の右端は、あの方ですよ。
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開放型のハテ2輌の車内は、こうなっています。明るい車内、いいですね。
座席は全車共通の木製のもの。固いけど、全体がカーブしているので座り心地はなかなかです。
車体の下半分も、スリット状になって風が通ります。
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クハ101の客室内車端部には、それぞれエアコンが付いています。目立たないよう、壁と同色なのはさすがです。
チーバくんの見送りを受けながら、再び発車。私の向かいの席は、いすみ鉄道の鳥塚社長。お久しぶりです。
クハ101は、前面展望が抜群です。車内では、「展望車だね」という声も聞かれました。
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やはり、トンネル内はいい感じですね。独特の雰囲気です。これ、夜汽車として夜間走らせてもいいかもしれませんよ。
さて、楽しい時間はすぐに過ぎ、列車は里見駅に到着しました。
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里見駅で下車。
列車はしばらく停車し、12:02定刻に上総牛久へ向けて発車していきました。
駅本屋を出ると、先ほどのテーブル上に食べ物があります。「昼食を用意しました」とのことで、豚汁や太巻き寿司などを美味しくいただき、梨サイダーも飲みました。社長さん、ありがとうございます。ここまでしていただいて、何だか申し訳ない感じです。きっとこれから、何度も乗りに来ますからね。
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というわけで、楽しい試乗会でした。
正式な運行開始は、4日後です。
もちろん私は、初日の一番列車を予約したのでした。
これから永らく、多くの乗客に愛される列車となりますように。
運行開始後の様子は、次ページをご覧ください。
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