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2020.1.27新設 |
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(キハ200形2連 里見 2019.12.21)
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2019年秋に続いた一連の災害で、関東地方を中心に全国の交通網は大きな被害を受けました。
9月9日(月)未明に上陸した台風15号に続き、10月12日(土)に「大型で強い勢力」の台風19号が上陸、再び各地に大きな被害をもたらしました。小湊鐵道も一時的に、全線運休しています。
さらに10月25日(金)には「10月の1ヵ月分の雨が半日で降った」という豪雨が降り、小湊鐵道は3たび全線運休となりました。
被災した2ヵ月以上たった12月下旬でも、里見駅~上総中野駅間は不通でバス代行の状態。社員の皆さまも、復旧工事を受託した企業の皆さまも、全線開通を目指して懸命の作業を続けていらっしゃいました。
左写真の左端に写っているように、里見駅構内には不通区間から運ばれてきた土砂が積み上げられ、パワーショベルが作業をしていました。
さて、この土砂は、どうやって運んで来たのでしょうか。
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キハ205のサボは、「里見-五井」です。
仮の終点となった里見駅で下車し、飯給駅方向へ少し歩くと…エンジン音が響いてきます。
やってきたのは軌陸車!
私はこれが線路上を走っているところを初めて見ました。
これで被災地点から里見駅まで、土砂を運んでいるのでしょう。
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軌陸車をよく見ると、後輪を回し、それを車輪に伝達して走行するシンプルな機構です。
結構足が速く、普通のトラック並みの速度で目の前を走り去りました。
地域住民の話では、この先の切り通しが崩壊しており、そこの土砂を運んでいるのだそうです。
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しばらくすると、軌陸車が戻ってきました。
方向転換はしておらず、後ろ向きでの走行です。全線1閉塞(笑)で対向車もいないので、これで問題ないのでしょう。
踏切にはさすがに、係員の方が旗を持って待機し、安全確認をしていました。
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軌陸車は忙しく、何往復もしています。
すぐ戻ってくるので、見ていて飽きません。 |
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軌陸車が停止しました。
そして前方から、キハ200がゆっくりやって来ます。
これは列車が里見駅1番線に到着後、乗客を降ろして一旦飯給駅方に引き上げ、折り返して3番線へ入線するためです。
信号設備の関係なのでしょう。
そんなわけで100mほど間隔を開けて、 軌陸車と対面となったのでした。 |
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軌陸車の行き先、つまり飯給駅方向を見ると、水色のパワーショベルが止まっているのが見えます。
当初そこで土砂を積んでいるのかと思いましたが、よく見るとパワーショベルは動いておらず、軌陸車ももっと先へ行っているようです。
この先は切り通しですから、やはりそこが被災地なのでしょう。
左写真に写っている道なら、近くに行けそうです。
では、行ってみましょうか。
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少し歩いて水色のパワーショベルに近づいてみると、やはり無人でした。
その先の切り通しは、斜面を削った跡が明らかです。やはりここが崩れたのでしょう。
でもこれ以上近づけそうにありません。行ってみたいのですが。
この切り通しのある尾根を超えて、向こう側へ行ってみましょうか。
先ほどの道に戻り、尾根に向かって歩きました。
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尾根に向かう道を歩きながらの1枚。
冬枯れの水田の向こう、雑木林を背景に走る軌陸車は、こうして見るとただのトラックです。
でも走っているのはレールの上。面白いものですね。
さて尾根の向こう側では、意外な光景を見ることになりました。
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