|
2020.2.2新設 |
|
|
|
(軌陸車 里見~飯給 2019.12.21)
|
軌陸車が活躍している里見駅付近から、尾根を超えて飯給駅の方へ向かいます。
崩壊した切り通しの向こう側を見ようというわけです。
今日は愛車「ブロンプトン号」同伴ではないので、道路をテクテク歩き、坂を上り下りします。
やがて、線路と踏切が見えてきました。
この踏切、名称が読めません…。
|
|
|
|
|
|
|
尾根の反対側にある踏切から切り通しを見ると…うわーっ、これはひどい。
線路が土砂で埋もれています。
左写真中央を拡大したのが右写真。
これでは当分、列車が走れそうにありません。
先ほどの軌陸車は、この向こう側の土砂を運び出しているのでしょう。
|
|
|
|
|
|
やがて背後からトラックが1台…あれっ?
軌陸車じゃないですか!
さっきの軌陸車とそっくりですが、ナンバーが違います。
つまり、切り通しの向こうとこちら、2台いるわけです。
こちらの軌陸車は、線路の近くに土砂を捨てる場所が無く、この踏切から道路を走っているのでしょう。
|
|
|
|
|
|
軌陸車は踏切上で停止しました。すると近くの乗用車内で待機していた作業員の方が、レールに載せる準備を始めました。
車体中央にあるジャッキを降ろし、それを支えにして90度方向転換するのです。
|
|
|
|
|
|
見ていた限り、車体を回転させるのに、それほど力はいらないようでした。
車体がレールと平行になると、ジャッキを作動させて車体をゆっくり下ろします。
あとはレール上を、バックで切り通しへ向かいます。
|
|
|
|
|
|
パワーショベルが動き出し、土砂を搭載します。
先ほどの作業員の方のお話では、積み過ぎると踏切上での方向転換がうまくいかないのだそうです。
やがて土砂を積んだ軌陸車が戻ってきました。
|
|
|
|
|
|
踏切上で再びジャッキを降ろし、車体を持ち上げます。
踏切には古枕木製の防護柵があり、それを避けるために車体前部を持ち上げなくてはなりません。
なるほど、土砂を満載してしまうとバランスを取るのが難しそうです。踏切は築堤上にあるため、下手をすると車体が後ろから向こう側へ転げ落ちてしまうかも。
方向転換は無事終了。
車体を降ろし、トラックに戻った軌陸車は、いずこかへと走り去りました。
|
|
|
|
|
|
後でわかったことですが、最初に見た里見駅3番線外側のパワーショベルがいた場所へ、土砂を運んでいたのでした。
方向転換があり、一般道も走る分、向こう側の軌陸車より作業が大変です。
そして作業員の方から、驚くべき情報が。
切り通しを塞いでいる土砂は、何と作業のために積んだものなのだそうです。
切り通しの上部を削る必要があり、そのままではパワーショベルのアームが届かないため、土台として積み上げたのだとか。
今はその撤去作業中とのことでした。
|
|
|
|
|
|
里見駅に戻ると、最初に見た軌陸車が土砂を下ろしている最中でした。ずっと現場との間を往復しているのですね。
駅前には代行バス「バナナ住宅」号が。
|
|
|
|
|
|
「バナナ住宅」号に乗車、上総中野駅へ向かいます。
関係者のお話では、養老渓谷~上総中野間でも復旧作業をしているとのことでしたので、様子を見たかったのです。
上総中野駅で下車、養老渓谷へ向かって歩きます。途中、板谷トンネル手前の踏切を渡るとき、赤いパワーショベルが見えました。
そしてよく見ると、その向こうにもう1台の軌陸車が!
軌陸車は結局、少なくとも3台は活躍していたわけです。
ただ、ここは休憩中なのか、軌陸車は動いていませんでした。
私はそのまま養老渓谷まで歩き、家路についたのでした。
見物して写真を撮っただけの私でしたが、被害の大きさと作業の大変さはよく伝わってきました。
関係者の皆さまのご苦労を思うと、頭が下がります。
そして1週間後、私は再び里見駅へ降り立ったのでした。
|
|
|
|
|
|
|
|
|