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(242 電車事業所前〜中央図書館前 2019.3.09)
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札幌市電は、日本で最北の路面電車であると同時に、路面電車として唯一、地下鉄以外の鉄道と接続していないのが特徴です。
むろんかつては、国鉄の札幌駅から各方面に路線を伸ばしていましたが、地下鉄が開業するごとに地上の路面電車が廃止され、地下鉄と競合しない現区間のみが残った結果、こうなったわけです。
そんなわけで、乗車するには札幌駅から西四丁目まで、1kmほど歩かなくてはなりません。この区間は地下鉄もありますが、僅か1駅なので私はいつも歩いてしまいます。
全線8.9kmを、1時間近くかけてのんびり走ります。沿線は繁華街で公共施設も多く、電車はいつも混雑しています。
西四丁目〜すすきの間のU字型の路線でしたが、2015年12月20日に両駅間が新線で結ばれ、環状化しました。
わずか400mほどとはいえ、路面電車の新線開通は画期的です。
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(8521 西四丁目〜狸小路 2015.12.29)
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環状化されて以後、行き先表示は「外回り循環」と「内回り循環」になりました。
新設区間はもちろん複線ですが、道路の両端に離れて敷設されています。
道路が広いためか、電車は交差点を曲がるとき、結構時間がかかっています。
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(246・8521 西四丁目 2015.12.29)
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(255 狸小路 2015.12.29)
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そしてこの区間の中間に、狸小路電停が新設されました。
狸小路は、魅力的な商店がズラリと並ぶアーケード街です。
地方都市のアーケード街は寂れているところが多く、せっかくの屋根も撤去されていたりしますが、ここはとても元気です。いつ行っても多くの人で賑わっているのです。そこに電停ができたのですから、乗客はますます増えることでしょう。
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(3303 狸小路 2015.12.29)
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(A1201A〜C 中央区役所前〜西八丁目 2016.3.13)
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最近、超低床車も導入されました。
最新車だけあって音が静かで、滑るように走ります。
各電停にはそれぞれの電車の現在位置が電子表示されるようになっていますが、超低床車は在来車と区別されていて、どこを走っているのかわかるようになっています。
次にくる電車が在来車か超低床車かもわかるので、便利です。
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(214 西四丁目〜西八丁目 2012.8.4)
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電車の大半は、広告電車となっています。
4輌在籍する210形は1958年製で最も古く、「ヨーロッパ風」とも言われる、曲線を多用した優雅なスタイルです。曲面ガラスを使用した、正面の一枚窓も素敵です。
でもこんな派手な色にラッピングされてしまうと、興醒めですが。
増収のためには仕方ないことなのでしょうけど、広告電車は新しい車輌のみとした方が良いように思います。
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(252 電車事業所前〜中央図書館前 2012.8.1)
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こちらは本来の塗装。
私としては上がダークグレー、下がダークグリーンの旧塗装が落ち着きを感じ、札幌市電らしくて好きだったのですが、明るいこの色は電車を目立たせる意味では良いのでしょう。
派手な看板やネオンの多い沿線風景には、こちらの方が合っているのかもしれません。
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(3303 西四丁目〜西八丁目 2012.8.1)
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5輌在籍する3300形は、シングルアームパンタを載せた近代的な車体ですが、330形の電気部品や台車を利用した車体更新車です。
標準色と広告電車は、やはり相当印象が違います。
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(3301 西四丁目〜西八丁目 2012.8.4)
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(255 西四丁目 2012.8.1)
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左右の写真は、環状化される前の両終点。どちらもY字線で、設備も雰囲気もそっくりでした。当時、両終点間は歩いても5分ほどでしたが、ここに線路を敷き直し、環状化したわけです。
地下鉄があるとはいえ、この区間を廃止したのは、先見の明が無かったのだと言えるでしょう。
札幌駅への延伸構想もありますが、これも同様です。
すすきのは、言わずと知れた歓楽街。周辺には飲食店がたくさん並んでいます。
右写真のM101は1輌のみ在籍の異端車。次ページでご紹介します。
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(M101 すすきの 2012.8.1)
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(244他 車輌センター 2012.8.1)
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札幌市電の電車は、電車事業所に併設された車輌センターに所属しています。
左写真には、冬季の除雪用の「ササラ電車」も見えます。
右写真は、構内の錘付転轍機。車庫の敷地内とはいえ、路面にこれがあると、不思議な感じがします。
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(車輌センター 2016.3.11)
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冬季に活躍する、ササラ電車。
模型向きな、よくまとまった好ましいスタイルをしています。
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(車輌センター 2016.3.11)
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(251 電車事業所前〜中央図書館前 2012.8.1)
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札幌も他の大都市と同様、車の洪水です。
ただ、道路が広いので電車はあまり影響を受けずに走ることができます。
市の中心部が栄えているため、乗客がたくさん乗るのも上記の通りです。
一部区間とはいえ、路線が残っているのは実に幸いでした。全廃されていたら、復活はあり得なかったでしょうから。
路線の環状化と札幌駅への復活延長で、今後ますます発展しそうなのは嬉しく思います。
路面から直接乗降できる路面電車は、気軽に使える優れた公共交通機関です。ヨーロッパ諸国では随分前から、軽快なトラムが市街地を縦横に走っています。
広島や長崎、富山などに続き、札幌もぜひ、路面電車の復権を果たしてほしいものですね。
次ページでは、異端車であるM101をご紹介します。
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