札幌市電M101 前ページへ 実物鉄道へ 表紙へ
 
 札幌市電では、電車が明るい緑色に塗られています。派手な広告電車も次々と来ます。
 その中で、ただ1輌、旧塗装で残っているのがM101。やはり札幌市電といえば、この色でしょう。落ち着いた感じの、品のよい色です。
 M101、本来、動力を持たない制御車とのペアで製造された、1形式1輌の珍車です。連接車ではなく、いわば「モハとクハ」なのです。中央扉が両開きであることも併せて、登場時は乗客がいかに多かったかがよくわかります。
 当時は「親子電車」と呼ばれていましたが、後に制御車が廃車となり、本車のみ残っています。
 同型車がいないので保守には手がかかるかもしれませんが、今も元気です。むろんツリカケ車で、モーター音も力強く快走しています。

(M101 西四丁目 2016.3.13)

(M101 西四丁目 2016.3.13)

(M101 すすきの〜資生堂小学校前 2012.8.1)

(M101 電車事業所前 2012.8.1)

(すすきの 2016.3.11)


 環状化後のすすきの電停には、各電車の停止位置を示す大きな表示があります。
 M101は他の電車と若干寸法が違うため、独自の表示が立っています。1輌しかないM101にも、しっかり表示が立っているのは微笑ましい気がします。

(すすきの 2016.3.11)

(M101 狸小路〜西四丁目 2016.3.13)


 M101に乗車すると、ツリカケ式モーター音が響いていい感じです。
 結構揺れますが、そこがいかにも昔の電車。懐かしいです。
 路線が環状化されたので通常折り返しはなく、土曜休日に発売される一日乗車券を購入すれば、わずか310円でずっと乗っていられます。
 今後もずっと、走り続けてほしいものです。
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