成田ゆめ牧場まきば線 実物鉄道へ

 法律上は鉄道ではなく、レジャーランドの遊戯施設、ということなのでしょうが、まきば線は事実上、日本では数少ない現役の非電化軽便鉄道です。
 なにせ、車輌を保有し運営しているのが羅須地人鉄道協会ですから、ご覧の機関車もレプリカではなく、立山砂防軌道から払い下げられた本物の酒井製B型DLです。
 私はサカイが実際に動いているところを、ここで初めて見ました。それまで写真や保存車ばかり見てきたので、実際に煙を吐き、エンジンをうならせ、細かく振動しながら走っている姿が生き生きとして見えて感動的でした。
 しかも、貨車や人車を牽引していて、一人300円で乗車もできるのです。
 これからもずっと、走り続けてほしいものです。

   (2009.1.3)

 DLのボンネット上には、やや薄れているものの「SKW」の文字が見えます。
 610mm軌間なので車体は小さいのですが、この角度から見ると迫力があります。
 右写真の通り、木橋を渡る所もあり、実に魅力的です。
 

 路線は、エンドレスに駅一つ。途中に右写真の通り側線が数本あり、加藤製作所製のDLなどが留置されています。
 その奥には蒸気を格納した機関庫もあります。
 踏切も2ヵ所あり、腕木式信号機が立っていたりして、実物大のレイアウト、といった感じです。
 牧場内だけあって、沿線風景はまさに牧歌的。のんびり走るミキストを眺めていると、日頃のストレスもどこへやら。天気の良い日は、ここで弁当を食べるといいかもしれません。

 左写真は、保存されている頸城鉄道のラキ1。遠い昔、実物誌で見たこの車輌と千葉県で会えるとは、何だか不思議な気持ちです。

 右写真はトロッコ2題。ナベトロとハコトロです。
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