山陰本線迂回貨物@ 実物鉄道へ 表紙へ

(DD51-857他コキ 敬川〜波子 2018.9.24)


 2018年7月、台風7号と梅雨前線による豪雨は、全国に大きな被害をもたらしました。特に西日本の被害が大きく、交通網も各地で寸断されました。
 陸上貨物輸送の動脈だった山陽本線も不通となり、貨物列車も運休になりました。

 トラックや船舶による代替輸送が実施されましたが、8月28日からは伯備線と山陰本線を迂回する臨時貨物列車が1日1往復運行を開始しました。
 日常的に貨物列車の走る伯備線と異なり、山陰本線に貨物列車が走行するのは久しぶりのことです。
 当然、多くの鉄道ファンが訪れ、撮影に励んでいました。
 災害の結果、走ることになった列車ですから残念なことなのですが、ロケーションの良い山陰本線を走るなら被写体として魅力的ではあります。
 少々悩みましたが、山陰は個人的に好きな地域であり、記録として残したい気持ちもあって、旅行を兼ねて撮影に向かうことにしました。

(DD51-1179 出雲市 2018.8.28)


 ふだんは走らない区間を走行するのですから、ハンドル訓練が必要になります。
 8月下旬より訓練が始まったとの情報が入り、まずそれを撮りに行きました。

 出雲市駅に停車中のDD51は、何と国鉄色! てっきりJR貨物機だと思い込んでいたので、これは嬉しい誤算です。後でわかったのですが、JR西日本のDD51が2輌使われていたそうです。
 私にとって山陰本線でDD51を見るのは、2006年に客車列車の寝台特急「出雲」が廃止されて以来のことです。懐かしいなあ。
 しかもよく見ると1179号機。客車「出雲」廃止の日、最終列車を牽引したカマじゃないですか! 元気に活躍していたのですね。
 単機とはいえ、DD51は迫力があります。 エンジン音も豪快です。

 やがて隣に、「出雲」の後継「サンライズ出雲」が入線してきました。

(DD51-1179 出雲市 2018.8.28)

(DD51-1179 出雲市 2018.8.28)


(DD51-1179 出雲市 2018.8.28)


 「サンライズ出雲」から降りた乗客で賑わうホームから、DD51-1179は発車します。
 エンジン音とともに走り去る姿を眺めていると、もう一度24系25形など、客車を牽引させたい思いがします。

 さて私は隣のホームに移り、「サンライズ出雲」を撮影。でも駅撮りで天気も悪く、こんな写真しか撮れませんでした。

 車があればDD51を追いかけられるのでしょうが、私は頑固に鉄道を使う主義ですので諦め、この日は他の目的地へ向かったのでした。



 貨物列車が走り出してからのことは、次ページに載せました。


(DD51-1179 出雲市 2018.8.28)

(285系7連 出雲市 2018.8.28)

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