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(113系 千葉 2010.5.2)


 千葉県内の普通列車は1972年以来、長らく113系の天下でした。 
 登場当時、各駅停車は72形と混用、快速は全て113系でした。それも総武線への直通快速だけでなく、千葉始発で内房線、あるいは外房線内のみの快速が、113系の6連で運転されていたのです。これは「千葉快速」と呼ばれていました。
 その後、新製車のみならず東海道本線からの転入車もあり、72形を駆逐していきました。
 なお、転入車は塗り直されるまで、湘南色のままで走っていました。
 引退前に、2編成が湘南色に塗られましたが、懐かしい塗装です。

(113系8連 巌根 2009.3.19)


 登場当時の113系は、総武線直通快速用が11連、「千葉快速」と各駅停車が6連でした。
 その後、快速にはグリーン車が2輌組み込まれて13連になり、最終的に15連となりました。
 各駅停車用には4連も登場し、多客時は2編成併結して8〜10連で運用されるようになりました。

(113系8連 上総湊 2009.3.19)


 車体に曲線の多い113系は、田舎の風景に似合っていました。
 落ち着いた塗装も、のどかな雰囲気とよく合っていました。

(113系 千葉 2009.3.25)


 ごく最近まで、千葉駅のホームに立っていると、どちらを向いてもスカ色の113系が次々に発着していました。
 今は209系だけになり、この光景は過去のものとなりました。

(113系8連 木更津 2009.8.26)


 現代は、都会はもちろん地方まで、ステンレスカーばかりの時代です。でもステンレスカーは、どうも無機質な感じがします。
 ふだん、仕事で乗る時はあまり気にしませんし、都会の風景に似合っているのも事実です。でも地方を旅する時は、丸みを帯びた鋼製車に乗ると、やはりホッとします。

(209系3000番台4連 五井 2012.1.7)


 現在の車輌は、京浜東北線から転属した209系です。
 209系は当初、「価格半分・寿命半分」の経済車として登場したのですが、ステンレス車であるためか、意外と長持ちしています。
 転属の際は更新工事が施工され、先頭車はセミクロス化されました。ボックスシートの間には小さいテーブルも付けられ、飲み物が置けます。
 観光客も乗車するのでセミクロス化は当然ですし、窓が大きいので車内は明るい感じです。でも、座席が固いのは困りもの。JR東日本の新しい普通電車に特有の座席ですが、長時間の乗車には不向きです。メンテナンス上、有利なのはすぐわかるものの、乗客の立場に立ったものとは言えません。
 京浜東北線や山手線のように、乗車時間の短い路線はこれで良いのでしようが。
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