小湊鐵道を建設する鉄道連隊 そのA 2016.11.13新設 前ページへ 実物鉄道へ 表紙へ

 第一巻の3編目が、「養老川第二橋梁架橋作業 演習第一中隊」です。

 角材や丸太、枕木、レールを多数組み合わせた壮大な足場の上を、2台のトロッコに載せられたガーダーがロープに牽かれ、移動しています。ロープはむろん、兵士たちが手で牽いています。

 これは足場式架設による送り出し工法と呼ばれるものです。

 人の力だけでこんなに長い鉄橋を建設するとは、驚異です。

 現場の養老川第二橋梁は、馬立と上総牛久の間にあります。

 右写真は現在の養老川第二橋梁です。

 建設時と比べ、特に大きな変化は無いようです。

 この鉄橋、実はかなり高いところに架設されています。足場を組むのも大変だったことでしょう。

 第一巻の4番目は「平三川に於ける鈑桁鋼渡架設作業」というタイトルですが、平三川という川はありません。これは上総鶴舞と上総久保間にある、平蔵(へいぞう)川のことでしょう。

 近隣にあり、最近閉校した小学校は平三小学校という校名でした。

 養老川より川幅が狭く、短めのガーダーで足りるためか、太いロープを4本渡し、その上をロープで牽かれたガーダーが移動しています。4本の太いロープはワイヤーロープかもしれません。

 こんな原始的な方法で鉄橋が架設できるとは、これも驚きです。

 ゆっくりと移動するガーダーを見守る男たちは、いずれも軍服を着ています。鉄道連隊の兵士たちですね。

 橋台は現在の鹿島建設の前身、鹿島組が造ったそうですので、鉄道連隊はガーダーを載せる作業の担当です。

 動画はここで終わっていますが、この後ガーダーが所定の位置に着いてから、ロープを緩めて下ろすのでしょう。

 現在の平蔵川橋梁です。

 鉄橋そのものは建設時と変わっていませんが、周囲に樹木が生い茂り、緑の中に埋もれてしまいそうです。

 第一巻はここまでです。

 次のページでは第二巻前半の映像をご紹介します。

 築堤上の線路の敷設作業です。 
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