小湊鐵道を建設する鉄道連隊 そのB 2016.11.23新設 前ページへ 実物鉄道へ 表紙へ

 「第二巻」の冒頭は、左写真の通り小湊鐵道の社紋に星のマークが重なっています。

 この星印は何でしょう。鉄道連隊のマークとは異なるのですが。

 第二巻の最初のシーンは「十三哩付近 敷設作業」で、1哩(マイル)は約1.6kmですから五井起点約21kmの地点です。

 前ページの平蔵川橋梁の少し先ということになります。

 真新しい築堤上に多数の兵士が整列し、指揮官と思われる数名がその前を歩いています。
 兵士は画面に映っているだけでも200名以上います。作業開始前の観閲、訓示の光景でしょう。

 その後、兵士たちは一人一本ずつの枕木を担いで運び、トロッコに載せられて運ばれてきたレールを敷いていきます。

 築堤は既に完成していて、後述する通りここまでは専門の企業である鹿島組が建設したのです。
 レールはト1形無蓋車6輌に積まれ、ボールドウィン製蒸気機関車の推進運転で運ばれてきます。
 機械力が登場するのはここだけで、あとは全て兵士の手作業です。これは軍隊だから、というより、当時の日本には建設用の重機が無かったのです。なにせ1924年頃ですから。

 だから、他の鉄道を建設するときも、似たような光景はあったことでしょう。


 周辺には、見物している住民らしき姿も見えます。兵士には重労働でしょうが、のどかな光景ですね。



 第二巻の後半は、「養老川第三橋梁架橋作業」です。

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