実物シーナリィ 表紙へ

 私のように高度経済成長期の設定でレイアウトを作る場合、最適の参考書が河田耕一著『シーナリィガイド』(機芸出版社刊・絶版)です。
 これは月刊『鉄道模型趣味』誌に掲載された、河田氏のシーナリィ紹介記事をまとめた本ですが、内容が多岐にわたり、的確な分類と詳細な解説、何よりも鋭い着眼点は、当時の鉄道を再現するために実に有用です。例えば、駅と線路だけでは実感的でなく、付属建築物やアクセサリィの配置によって生き生きとした情景が生み出されることが実証的に説明されていて、誰もがなるほどと納得させられるのです。
 また、多くの示唆に富んだ写真から学ぶことも多く、暖かみのあるイラストは眺めているだけで心が和みます。
 そして、単に走らせるだけではない、幅広いレイアウトの楽しみ方を紹介した本でもあります。特に国鉄川俣線の紹介と、それを基にした架空の「川正線」の記事は、ダイヤ運転や入替、車輌の運用など、重層的な楽しみが提案され、実に魅力的です。
 私のレイアウト「上総鉄道」も、この「川正線」が原型となっています。国鉄と私鉄の違いこそあれ、他の設定は相当真似ています。駅の数は同じですし、運用や線路配置も似ています。この点は、いずれレイアウトのページでご紹介したいと思います。
 本書を入手できない方は、最近出版された河田耕一著『鉄道風景30題』(機芸出版社)が、『シーナリィガイド』とテーマや写真がかなり重複しているので、参考になると思います。

 『シーナリィガイド』に続き、1980年代に『シーナリィ・ストラクチャーガイド@』(機芸出版社刊・絶版)が出版されました。
 こちらも、『鉄道模型趣味』誌のシーナリィ紹介記事をまとめたものです。当時私は鉄道模型をやめており、手持ちの同誌と内容の重複も多かったので購入すべきかどうか迷ったのですが、今では買って良かったと思っています。
 なんといっても、執筆陣が豪華です。河田耕一氏はもちろん、坂本衛氏、阿部敏幸氏、河村かずふさ氏といった大先輩方が揃っており、密度の高い、重厚な内容になっています。
 実践的な内容も多く、坂本氏の「レイアウトがそこにある」と題した記事などは、そのままレイアウトが作れそうな場所の紹介です。最初に読んだ時、「本当にこんな所があるんだ」と、かなりの衝撃を受けました。
 
 なお、『シーナリィ・ストラクチャーガイドA』も近年発刊されましたが、こちらは正直言って少々期待外れ。 詳細は省略します。


 さて、私もシーナリィのページを作ってみようと思います。河田氏はじめ諸先輩方の足下にも及ばないでしょうが、「レイアウトに取り入れたい情景」という視点でまとめてみますので、ご覧いただく皆様の何らかの参考になれば幸いです。

 
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