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(小湊鐵道・五井 2010.5.3)


 地方私鉄の始発駅には、2種類あります。
 接続するJRなどの幹線の改札口をいったん出た所に、独立して駅本屋を構えている場合と、「橋を渡って○番線」と乗り換える場合です。
 このページでは、後者を「接続駅」としてまとめたいと思います。
小湊鐵道・上総中野

(2009.2.7)

 上写真の五井駅は、「橋を渡って○番線」の典型ですが、上総中野では小湊鐵道といすみ鉄道が、橋を渡らず接続しています。
 五井はもともと旧国鉄、現JRの駅で、そこに小湊鐵道が乗り入れていますが、上総中野は小湊鐵道が先に開業し、後から木原線、現在のいすみ鉄道が乗り入れており、駅も小湊鐵道の所有です。
 線路配置も、小湊鐵道の標準といえる2面3線に貨物ホームが付いた形。もっとも、現在は2番線が撤去されてしまっています。
 細いホームと木製の電柱が、いかにも地方私鉄です。

(2009.2.7)

(2010.5.4)

鹿島鉄道・石岡

(2007.3.26)

 かつて鹿島鉄道の延びていた頃の石岡は、接続駅の典型でした。
 常磐線の電車を降りると昔ながらの跨線橋があり、渡った先には島式ホームがありました。上屋は古びて、屋根は波打っています。停車中の気動車は、これまた古い旧国鉄のキハ07。ローカルムード満点の駅でした。
 末期はご覧の通り、ホームの常磐線側は線路が撤去され、侘びしくなっていました。

(2007.3.26)

(2007.3.26)

 津軽鉄道・津軽五所川原

(2010.3.27)


 JR五能線の五所川原駅に隣接して、津軽鉄道が独自の駅本屋を構えています。
 でも、改札を抜けるとそこは五能線ホーム。結局、JRの乗客と一緒に跨線橋を渡り、津軽鉄道ホームへ降りることになります。
 津軽鉄道ホームは島式ですが、現在片面のみの使用で、反対側は倉庫代用の貨車の廃車体等が留置されています。
 隣接して機関区があるところは、上の五井駅と似ています。
 DLも現役なので、機回し線も健在です。

(2010.3.27)

(2010.3.27)

南部縦貫鉄道・七戸

(1996.8.13)

 東北本線の広い跨線橋の先に、狭い跨線橋が継ぎ足される形で伸びています。階段を降りると粗末なホームがあり、そこが南部縦貫鉄道の乗り場でした。
 短いホームも、小さなレールバスと一握りの乗客には長すぎます。
 隣接する防雪林の影になり、昼間でもやや薄暗く、侘びしい駅でした。
 やや小高い所には、独自の駅本屋もありますが、かなり痛んでいました。
 そして一日に5回だけやってくるレールバスは、駅本屋やホーム以上に老朽化が著しく、痛々しい限りでした。
 
岳南鉄道・吉原

(2009.3.27)

 工場の専用線が前身で、今なお専用線のような岳南鉄道も、旅客のためのホームがあります。
 東海道本線の長大なホームと対照的な、小さいホームです。
 
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