農村の風景 前ページへ 表紙へ

(高松琴平電気鉄道長尾線 1998.8.12)


 坂本衛氏の「摂津鉄道」でレイアウトの魅力、奥深さに目覚めた私にとって、農村の風景は最も取り入れたい題材です。これは同時に、私が幼い頃から見慣れた情景でもあります。
 一口に農村といっても地形によっていろいろありますが、やはり平地に広がる水田が基本でしょう。そして背景として小高い山があれば、車輌が引き立てられます。
高松琴平電気鉄道

(1998.8.12)


 水田の中に立ち並ぶ、クラッシックな架線柱。その傍らには灌木。大きくカーブする単線の線路。
 そこに、オレンジとクリームのツートンカラーに塗られた旧型車が、2輌編成でやってきます。
 そう、この情景を再現したいのです。

(1998.8.12)

JR久留里線

(キハ37+キハ38 2012.11.18)


 農村の風景に欠かせないのは、何といっても青い空です。
 水田や林、踏切や農家の上に広がる、青い空。
 農村らしい、澄み切った空気が感じられるようなレイアウトを作りたいものです。
紀州鉄道

(キハ603 御坊〜学門 2009.9.6)


 私のレイアウトは季節が春ですから、水田は水を張っただけです。
 でも夏や秋として作れば、情景が一変することでしょう。
 稲が青々とした夏、稲穂が色づく秋、そして苅田が広がる晩秋や冬。水田はさまざまな顔を持っています。
 そこを走る車輌は、やはり単行か、2輌編成くらいまでが似合います。
銚子電気鉄道

(デハ801 西海鹿島〜君ヶ浜 2010.7.19)


 農村の風景は、要は人手を加えた自然の情景です。
 自然のままの森や林もありますが、自然を生かした田や畑が広がります。そこに架線柱や踏切標識といったアクセサリィが加わり、人の生活感が出ています。
 踏切には、通行人に待っていてほしいものです。農村の踏切なら、子どもが最適です。
 そしてもちろん、レイアウトでは車輌が主役。農村の雰囲気にうまく合った車輌を走らせましょう。
小湊鐵道

(キハ200形3連 上総大久保〜養老渓谷 2019.5.5)


 春の農村は良いものです。特に私は、4月下旬から5月上旬が好きです。

 私のレイアウト「上総鉄道」も、季節はこの時期に設定しています。

 この時期、まだ田植えが始まっておらず、水だけ張られた水田は水鏡のように列車を映し出します。
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