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(455系3連 2009.8.10 野々市)


 2009年頃まで、北陸本線は、国鉄型車輌の動態博物館のようでした。
 寝台特急「北陸」は14系15形、急行「能登」が489系ボンネット車というのもすごかったのですが、普通列車もほとんどが国鉄型だったのです。
 左写真のように、急行型の455系がいまだ現役です。車内はセミクロス化されているとはいえ、往時とあまり変わらず、高速で走ると急行時代を追体験できます。
 北陸本線は一部に直流区間があり、JRとしては高価な交直流電車を新造するのに消極的なのでしょうが、趣味的にはありがたいことです。
 
 

(471系3連 2009.8.10 西金沢)


 同じく急行型の471系も、2009年当時は健在でした。編成2輌目は、トップナンバーのモハ470-1でした。
 JR線上で急行型電車に乗車できるのは、もうここだけになりました。

(413系3連 2009.8.11 富山)


 交直両用の急行型に、新製車体を乗せ換えたのが413系。下回りは急行型のままなので、走りは快調です。

(413系+455系6連 2009.8.10 富山)


 こんな編成も走っています。
 一見、413系の6連に見えますが、よく見ると先頭車のみクハ455なのです。

(419系3連 2009.7.20 糸魚川)


 珍車中の珍車が、この419系でした。国鉄時代に583系を改造した近郊型電車です。
 改造当時は余剰車両の当面の活用策であり、車内は583系と大きくは変わっていません。網棚から下がる吊革が泣かせます。
 まさかこんなに長く使うことになるとは誰も思っていなかったのでしょうが、特急のように高速で走っていました。
 残念ながら現在は、全車廃車となりました。

(419系3連 2009.8.11 高岡)

(419系3連 2009.8.11 高岡) (419系3連 2009.8.11 高岡)

(415系800番台3連 2009.8.10 西金沢)


 こちらも珍車。
 一見、ありふれた415系に見えますが、実は直流用113系からの改造車です。
 七尾線用として導入された車輌ですが、北陸本線にも足を伸ばします。
 上記の車輌群と同じく、この地域でしか見ることのできない車輌です。

(キハ28-2360+キハ58-477 2009.8.11 富山)


 こちらはオマケ。
 国鉄色の急行型気動車2連です。
 高山本線で、富山〜越中八尾間の区間運転に使われていた車輌ですが、この日はたまたま、回送として北陸本線上を走行しました。
 ワンマン化され、車内もセミクロスになっていますが、外観はほとんど原型と変わっていてませんでした。
 残念ながら、急行型気動車は現在、全車引退しました。キハ58はかつて、日本中どこにでもいた車輌だったのですが。

(475系3連 直江津 2014.10.25)


 475系の一部はその後、国鉄時代の塗装に戻されました。
 交直流急行電車は、やはりこの色でなくてはなりませんね。
 方向幕を復活させ、ヘッドマークを付ければ昔の急行電車です。
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