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2017.12.9 更新 |
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(313系2連 千代〜金野 2016.8.19)
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飯田線は、正真正銘の「偉大なるローカル線」です。
路線長が長いのに駅間距離が短く、小さな駅が延々と続きます。
車窓は、日本アルプスや天竜川の雄大な風景が続いたり、かと思うと平凡な山地、なだらかな傾斜地、広大な平原等、バラエティに富んでいて、長時間乗車しても飽きません。
天竜川の断崖に沿って走る区間は人口の希薄地帯を走るため、秘境駅が多いのも特徴だといえるでしょう。
飯田線はもともと4つの私鉄を買収した路線なので、今でも地方私鉄の雰囲気が色濃く残っています。そんなところも、地方私鉄が好きな私の食指を動かします。
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(213系2連 平岡 2016.8.19)
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現在の主力はJR東海の213系5000番台です。
211系を2扉転換クロスシートにしたような電車で、国鉄時代に製造された0番台を基本に、関西本線用としてJR東海が新製した車輌です。
この電車が飯田線に転入した結果、ボックスシートの119系より座席が良くなりました。普通電車とはいえ昔の急行型より良いので、長距離乗車の際は楽になり、嬉しいです。正直言って、2010年に119系で飯田から豊橋まで乗車したときは、少々辛いものがありました。
路線の特性に合った転属と言えるでしょう。
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(213系の車内 2016.8.20)
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(213系2連 伊那八幡 2016.8.20)
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(313系3連 辰野 2010.8..16)
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普通列車の一部は、313系の3連で運用されます。そして、中央本線にも乗り入れていきます。
313系はJR東海の標準的電車ですが、乗り心地や座り心地がよく、前面や側面の展望も抜群で、加速も良好。名車と呼べるでしょう。
313系の前面は、これといって特徴のない平凡な顔立ちです。
でもその分、バランスがとれているとも言えます。
側面も含めて、全体的に落ち着いたスタイルです。
東海道線などでもたくさん走っていますが、山奥のローカル線を走っても似合うようです。
普通列車以外にも、373系3連特急「伊那路」も走っています。
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(313系3連 飯田 2010.8..16)
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(313系2連 田本 2016.8.19)
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(373系3連特急「伊那路」 伊那八幡 2016.8.19)
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(119系2連 飯田 2010.8..17)
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飯田線は長らく、旧型国電の天下でしたが、国鉄末期の1983年から飯田線用として119系が投入され、2012年まで主力でした。
要は105系をセミクロス化して、勾配線区向きに改良した車輌ですが、いかにも安価に作った感じがしました。
青息吐息の国鉄が新製したので仕方ないのですが、見ようによっては地方私鉄臭もあり、沿線風景にもまずまず合っていました。
なお、登場当時はスカイブルーにクリームの色テープを貼るという、いかにも手抜き塗装でしたが、JR化後はご覧の通り、落ち着いた好ましい色となっていました。
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(119系2連 飯田 2010.8..17)
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(119系2連 本長篠〜長篠城 2010.8.17)
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119系には、少数ながら両運車も存在しました。
製造当初は全車片運でしたが、後に両運化改造されたのです。
実際、単行による運用もありました。こんなところも、地方私鉄のようでした。
また、近年まで、JR東日本の115系も乗り入れていました。中央本線の普通列車と共通運用の、長野色の3連でした。
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(クモハ119−5101 飯田 2010.8..16)
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(115系3連 飯田 2010.8..16)
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(313系2連 小和田 2016.8.19)
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人気の無い秘境駅を、静かに走り去る2輌編成の電車。
これが旧型国電や私鉄の旧型電車なら最高ですが、21世紀の現代、贅沢は言えません。
誰も住んでいない山奥を電車が走り、駅があることに感謝しなくては。ここなら誰にも邪魔されず、のんびりと過ごし、自然に親しむこともできるのだから。
単なる静かな山奥なら、日本中にあります。でも、そこへの往復が一苦労です。
飯田線沿線のように、電車で気軽に行ける場所は、必ずしも多くはありません。
ここは普通電車の旅の醍醐味を、存分に堪能できる路線です。
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