車庫のある駅 前ページへ 表紙へ

(小湊鐵道・五井 2009.2.7)


 車庫のある駅を通る時、「今日はどんな車輌がいるのかなぁ」とワクワクします。
 たとえ同じ形式しかいないとわかっていても、編成の組み方や車輌ごとの個体差、整備作業の様子等、興味は尽きません。 
 更には、車庫の形態、付属建築物、周辺に散らばるアクセサリィ、踏み固められ油染みた道床等々、レイアウトの参考資料だらけです。
 入れ替えでも始めてくれれば、終わるまで目を離せなくなります。
 そう、この感覚を、レイアウトで再現したいのです。
小湊鐵道・五井

(2010.11.28)


 小湊鐵道の起点、五井は島式ホームの向こう側に留置線が並び、かなり広々としています。
 留置線の末端部には、複線の機関庫と3線の客貨車庫があります。いずれも、開業以来の建物で、築80年を超えます。
 私の「上総鉄道」の機関庫は、これらをプロトタイプとしています。

(2010.11.28)

(2010.11.28)

真岡鉄道・真岡

(2010.12.28)

 機芸出版社刊『シーナリィ・ストラクチャーガイド@』には、すぐにでもレイアウトに再現したくなる情景が多数掲載されています。
 そのうちの一つが、国鉄真岡線の真岡駅です。重厚な駅本屋と未舗装の駅前広場、木造建築の並ぶ機関支区、戦時中の迷彩塗装が残る機関庫等、魅力的な題材が満載です。
 さて現在は第三セクターになり、左写真の通り駅本屋は解体されて近代的な橋上駅舎となりました。
 でも実は、構内の配線は当時とほとんど変わっていないのです。
 機関庫はさすがに建て替えられているものの、古レールを組んだ水タンクは健在です。そして驚くべきことに、同書に「忘れてはならないもの」として写真と詳細な解説が載っている転轍手詰所も、使われてはいませんが建物自体は残っているのです。
 

(2010.12.28)

(2010.12.28)

(2010.12.28)


 『シーナリィ・ストラクチャーガイド@』掲載当時と大きく異なるのは、転車台が移設により新設されたことと、DD13に代わったはずのC12が復活したことです。
 C12は小山機関区から派遣されて入替に使われていたとのことですが、現在は50系客車を牽引する花形となっています。

 
ひたちなか海浜鉄道・那珂湊

(2011.1.3)


 改めて説明するまでもなく、かつての茨城交通湊線です。
 第三セクターのひたちなか海浜鉄道となってからも、車輌やストラクチャー、そして沿線風景はほとんど変わっていないのが嬉しいところです。
 車庫と本社のある那珂湊は相変わらず湊線の中枢です。
 そして情景も、茨城交通時代とほぼ同じです。
 ゆったりとカーブした線路に合わせ、カーブしたホーム。どっしりとした駅本屋、木造の機関庫、そして20系気動車。
 気動車の塗装はバラエティに富み、眺めていて飽きません。
 そのまま模型化したいと切に思う、魅力的な駅です。

(2011.1.3)

(2011.1.3)

(2011.1.3)

(2011.1.3)

銚子電気鉄道・仲ノ町

(2008.7.29)


 仲ノ町は車庫のある駅の中で、最も小規模な部類に属します。片面のホームに機回し線、車庫に入る線とその隣の側線1本。これが全てです。
 小私鉄の銚子電気鉄道にふさわしい規模で、そのままレイアウトにしてしまいたい雰囲気です。

(2009.6.16)

(2010.1.23)

大井川鐵道・新金谷

(2011.7.31)


 起点の金谷の次が、機関区のある新金谷です。
 ここには蒸機の他、電気機関車も3輌いますし、旧型客車もズラリと並んで、いかにも昔ながらの機関区といった感じです。
 島式ホームの上屋も、いい味を出しています。

(2009.3.28)

(2009.3.28)

長野電鉄・須坂

(2011.11.26)


 地方私鉄の駅には珍しい橋上駅で、広大な敷地に車庫が建ち並んでいます。
 このままではレイアウト向きではないのですが、面白いのは大手私鉄や地下鉄、JRの電車が混在している点です。
 レイアウトには、いろんな車輌を走らせたくなるのが人情。東急8500系と営団3000系を一緒に走らせたい、小田急のロマンスカーもいいな、JRの253系も欲しい。そんな夢が現実化したような駅です。引退した電機や電車も留置されていて、バラエティに富んでいます。

(2011.11.26)

(2011.11.26)

JR・木更津

(2009.3.25)


 内房線から久留里線が分岐する木更津駅には、昔の機関支区の雰囲気が、今なお色濃く残っています。
 3線の機関庫は、外壁こそ改装されているものの、蒸気時代からの木造の建物で、屋根に煙出しも残っています。
 遠い昔、この機関庫のペーパーキットがNゲージで発売されたこともあり、私も組んで初代上総鉄道に設置したものです。
 機関庫裏には、何と下路式のターンテーブルも健在。
 少し大きなレイアウトなら、この規模の機関支区を設けて機関車や客車をズラリと並べると、迫力が出ることでしょう。

(1998)

(2009.9.21)

JR・高岡

(2009.8.10)


 北陸本線の高岡駅からは、城端線と氷見線が分かれています。どちらも、実にのどかなローカル線です。
 高岡には、その両線で使用される車輌が集まっています。どちらも貨物列車が健在なので、DLがいるのも嬉しいところです。
 この規模をレイアウトに再現するのはスペース的に難しいでしょうが、うまくアレンジして縮小し、雰囲気を残して模型化できると良いでしょう。
JR・糸魚川

(2009.7.20)


 あまりにも有名な、糸魚川のレンガ積み機関庫です。これは説明の必要はないでしょう。
 この機関庫も過去帳入りしてしまったとのこと。歴史的建築物だっただけに、残念です。
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