ディーゼルカー 前ページへ 表紙へ
キハ1  当鉄道は開業以来、機関車牽引の混合列車により運行されてきた。これは旅客が少なめで貨物が比較的多かったことによる。戦後に無煙化されてからも、蒸機がDLに代わっただけだった。

 しかし、トラックの進出による貨物輸送量の減少に伴い、日中の閑散時に貨物が無いとDLが客車1輌を牽引するという不合理な運用となってしまった。

 そこで単車で走れる小型DCを探し、東濃鉄道駄知線キハ23を譲り受けることとした。

 ところが社長が現車を確認に行った際、笠原駅構内で倉庫となっていた笠原線キハ1の廃車体を見て「この車輌もほしい」と言い出した。そして復活できないかと東濃鉄道側と協議したところ、車輪や軸受けなど下回り一式が保管されていることが判明し、再度取り付けて気動車に復帰したのが本車である。

 1936年日本車輌製。機関は新造時フォードBBFで、1962年当鉄道入線時にDS90を搭載したディーゼルカーとなった。定員40名、出力は80psである。
 当初の予定通り、閑散時に単行で使用されている。



 ※フクシマ模型製篠山鉄道レカ1バラキット組み立て。下回りを中心にディテールアップしている。
上へ 次へ
inserted by FC2 system