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2020.4.28新設 |
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(モ166 帝塚山四丁目~帝塚山三丁目 2020.1.1)
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阪堺電気軌道は、最新の超低床連接車から車齢90年以上の古豪まで、多彩な電車が魅力です。
このページでは、2020年現在の在籍車輌を解説します。
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(モ161 住吉~住吉鳥居前 2019.11.4)
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最古参のモ191形は何と1928年製。定期運用する電車としては日本で最も古い電車です。
新製時以来、大きな改造も無く、原形を保っている点でも貴重な車輌です。
2020年現在、モ161・162・164・166の4輌が在籍。
非冷房なので夏場の運行は無く、それ以外の季節も他形式で運用をまかなえるため、イベント時以外は我孫子道の大和川検車区で寝ています。
唯一、住吉大社への初詣客が押し寄せる正月だけは車輌が不足するため、本形式もフル稼働します。
重厚で均整の取れた半鋼製車体とツリカケ駆動音。90年以上前に製造された電車が、普通に街を走る光景は実に魅力的です。
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(モ162 神ノ木 2020.1.1)
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(モ164 帝塚山四丁目~帝塚山三丁目 2020.1.1)
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(モ503 帝塚山四丁目~帝塚山三丁目 2020.1.1)
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モ501形は1957年に5輌が新製されました。
大阪市電3001形に準じた車体はかなりスマートで、特に側面がすっきりした感じです。
カルダン駆動の高性能車で、空気バネ付きの台車を履いています。
この当時、カルダン駆動の路面電車は珍しく、少数登場した他社のカルダン車は維持が困難になり、大半が早期に廃車となるか、ツリカケ駆動に改造されました。
阪堺電気軌道のモ501形は、熊本市交通局5000形と並び、製造当初のカルダン駆動を維持している希少な存在です。
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(モ504 天王寺駅前~阿倍野 2019.3.27)
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(モ503 帝塚山四丁目~帝塚山三丁目 2020.1.1)
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(モ351 大和川~我孫子道 2019.11.4)
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モ351形は1962~1963年に5輌が新製されました。
501形の次が351形なのは、完全な新製車ではなく、主電動機など一部機器は旧型車から流用しているからでしょう。
従って、ツリカケ駆動です。乗車すると重厚なツリカケ駆動音を楽しめます。
台車は新製したため、乗り心地は良好です。
乗って良し、眺めて良し。
これで広告電車でなければ、言うこと無いのですが。 |
(モ353 住吉~住吉鳥居前 2019.11.4)
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(モ354 船津~浜寺駅前 2017.3.26)
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(モ711 浜寺駅前~船津 2017.3.26)
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モ701形は1987年から1995年にかけて、11輌が新製された阪堺電気軌道の主力車です。
WN駆動でワンハンドルマスコンの高性能車です。
外観は平凡ですが、前面展望は良好です。
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(モ702 恵美須町 2020.1.1)
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(モ710 住吉~住吉鳥居前 2019.11.4)
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(モ711・モ601 神ノ木 2020.1.1)
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モ701形は1996年から1998年にかけて、7輌が新製されました。
先に登場したモ701形の次がモ601形なのは、制御装置やブレーキなど一部機器を旧型車から流用しているからでしょう。501形の次が351形なのと同じです。
主電動機や台車は新製なので、701形と同様WN駆動の高性能車です。
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(モ602 大和川~我孫子道 2019.11.4)
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(モ607 帝塚山四丁目~帝塚山三丁目 2020.1.1)
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(1003ABC 神ノ木 2020.1.1)
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「堺トラム」という愛称を持つ1001形は2013年から2015年にかけて、毎年1編成ずつ新製された3車体連接の超低床車です。
モ161形と並ぶと、90年近い時代の差を強烈に感じます。
最新の1101形は、2020年に第1編成が新製された3車体連接の超低床車です。
登場後に訪問する機会が無く、写真はまだ撮っていません。
どちらの形式も、車体長の関係で阪堺線の住吉~恵比寿町間では営業運転はしていません。
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(1001ABC 帝塚山四丁目~帝塚山三丁目 2020.1.1)
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(1002ABC 我孫子道~大和川 2019.11.4)
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(モ166・1001ABC 浜寺駅前 2020.1.1)
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新旧織りなす阪堺電気軌道の魅力は、沿線風景にももちろんありますが、かなりの部分は電車の多様性からきていると思います。これほど異なる時代に製造された電車が、同一の線路上を運用されているのは他に例を見ません。
ただ、161形のうち3輌と超低床連接車以外は、広告電車ばかりなのが残念ではあります。
経営上、仕方ないのですが。
ともあれ、新鋭の連接車が増えても、モ161形を残してほしいと勝手に思っているところです。
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