小湊鐵道「里山トロッコ列車」A 前ページへ 実物鉄道へ 表紙へ

(新4号機 五井 2015.9.13)


 小湊鐵道に、38年ぶりに新車が登場しました。

 「里山トロッコ列車」を牽引する、北陸重機製のDLです。

 外観は、かつて在籍したコッペル製の4号機そっくりです。

 「ピー」とカン高い汽笛を鳴らし、煙突からは煙も出ます。

 2015年9月に五井機関区へ搬入され、試運転が始まりました。その時の様子をご覧ください。

(新4号機 五井 2015.9.13)


 側面には、かつての4号機と同様、ナンバープレートと社紋が付いています。

 さすが最新鋭のDL、加速が良く、かなりの速度で走ります。

 エンジン音は重々しく、実物の蒸機を知らない観光客は、SLだと思ってくれそうです。

 ロッド類は、一見したところ忠実に再現されているようで、しっかり動きます。

 カプラーポケットやステップ等、細かいところも良くできています。

 唯一、スポークもどきの動輪には不満がありますが、強度と耐久性を考えれば仕方ないことなのでしょう。

(新4号機 五井 2015.9.13)


 新車ですから車体はピカピカで、買ったばかりの鉄道模型のようです。

 五井機関区の枯れた情景からは何となく浮いて見えるので、ついウェザリングしたくなります。

 まあ、いずれ馴染んでいくのでしょう。

(新4号機 五井 2015.9.13)


 背面はこんな感じです。

 右下のジャンパー線受けが、ちょっと目立つかな。私の模型なら、ここは黒く塗りたいところです。

 

(クハ101+ハテ101 五井 2015.9.27)


 4号機に牽引される4輌の客車も、魅力満載です。

 左はクハ101。推進運転時の、制御客車です。密閉車体で、エアコンが付いています。何となく、キハ200に似ていますね。

 右はハテ101。本編成の主役となる開放型のトロッコ車輌で、雨の日でも寒い日でも、窓は付きません。

 どちらも屋根の一部に熱戦吸収ガラスが付き、下回りはリンク式の2軸車です。

 21世紀に新造された2軸車として、貴重な存在です。

(トム11・新4号機 五井 2015.9.13)


 90年前の開業当時に新製されたトム11と並ぶ、新4号機。

 トム11もまさか、再び4号機と並ぶ日が来るとは思っていなかったでしょう。

 トム11には、バッファーの取り付け跡が残っています。そのくらい昔の貨車なのです。

 2軸客車もいいけど、貴重な木造貨車を牽引するところも見てみたいものです。

 そんなイベントがあったら、大変な人出になるでしょう。乗れませんけど。

 さて、この1ヶ月後の11月11日、関係者向けの試乗会が開催されました。そのレポートは次ページでご覧ください。編成写真や車内の様子もあります。
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