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2015.12.29

 旅の3日目は、深夜の函館から始まります。
 ここまで「はまなす」を牽引してきたED79-20が切り離され、代わりに最後部へDD51が連結されます。行き止まりの函館で、スイッチバックする形です。
 ホームには大勢の同業者の方々がカメラを構えていて、撮影は一苦労でした。
 ここからはしばらくの間、非電化区間となります。
 車窓はすばらしい北海道の冬景色…のはずですが、真っ暗でほとんど何も見えません。
 車内に戻った私は、再び眠りにつきます。
 座席はドリームカーほどリクライニングしませんが、昔のボックスシートの夜行列車を思えば、快適です。

 定刻の6:07に札幌着。さすがに周囲はまだ真っ暗です。
 急行「はまなす」は雪まみれ。このまま模型化したら、リアリティが高まりそうです。
 一通り撮影したら、札沼線の電車に乗ります。駅の案内では、「学園都市線」でしたが。

 札幌発6:59の石狩当別行きに乗車。731系と721系の各3連をつないだ6連です。私たちはもちろん、転換式クロスシートの721系に乗ります。
 石狩当別7:38着。ここで新十津川行きに乗り換えです。ホームで待つのは、キハ40の単行。意外にも札沼線用の400番台ではなく、キハ40-1824です。札沼線用の400番台は2輌しかないので、検査の関係で代走しているのでしょうか。


 7:45、石狩当別を発車。やはり、気動車のエンジン音はいいですね。
 車内には同業者の方々も多く、結構混んでいます。
 車窓を眺めると空は曇り、やがて雪が降り出しました。
 浦臼で、キハ40-401と交換。2年前に乗車した車輌ですが、元気そうですね。
 

 終点の新十津川には、9:28着。雪はやみ、青空が広がり始めました。
 かつて線路が延びていた石狩沼田方向は、右写真の通り建物が建っています。この先の廃線跡には鉄橋などの遺構もあるのですが、この時期ですから探検はやめました。
 

 新十津川はむろん無人駅ですが、かつては有人駅だったのでしょう。小規模ながらしっかりした作りの駅本屋があります。
 現在、この駅には1日3往復の列車が来ますが、3月からは私たちが乗ってきて折り返すこの1往復のみとなります。
 そのためでしょうか、同業者の方がたくさん降りました。2年前に来たときは、乗客は私たち2人だけだったのに。

 駅前に商店街などはありませんが、住宅はそれなりに建っています。
 私たちは再び、キハ40に乗車します。
 車内は暖かく、快適です。
 定刻の9:41に発車しました。

 10:58、石狩当別の一つ手前、北海道医療大学で下車し、札幌行きに乗り換えます。
 外は再び雪が降っています。
 札幌行きは733系の3連。とうとう、ロングシート車に乗ることになりました。
 発車待ちの間に、朝すれ違ったキハ40-401が戻ってきたのが見えます。
 11:29に発車、電車はさすがに足が速く札幌着は12:15でした。
 時刻はちょうどお昼時。昼食を食べに行きましょう。
 駅を出て、大通りを越えてすすきの方向へ1kmほど歩くと、路面電車が見えてきます。この区間は、つい9日前の12月20日に新規開業したばかりです。
 札幌市電は西四丁目〜すすきの間のU字型の路線でしたが、この区間を新線で結び、環状化したのでした。詳細は、「札幌市電」ページをご覧ください。
 狸小路にはご覧の通り電停が新設されました。
 私たちは狸小路へ入り、みそラーメンを食べました。

 その後は再び札幌駅へ歩いて戻り、733系に乗車します。今度はJRの車庫を見るのです。
 まずは苗穂、次は手稲から稲穂へと移動します。
 事前に見学の申し込みなどしていないのでホームや外から見ただけですが、それなりに楽しめました。

 15:21に札幌駅へ戻り、また札幌市電の新設区間へ戻ります。
 今まで行き止まりだった西四丁目の電停から、レールが延びているのは新鮮な光景です。
 新たに電車が走るようになった交差点には、交通整理のための係員が立っていて、歩行者や車の誘導をしています。
 路面電車の前面表示は、「外回り循環」「内回り循環」になりました。
 ここでしばらく電車を眺めてから、シティホテルへ。
 夕食は、すすきのの有名な「はちきょう」へ行きました。名物のイクラ丼も食べ、ご機嫌な夜でした。
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